2012年06月29日

ホウネンエビ



町内の「棚田米」がおいしい平林では、例年、5月の中〜下旬にお田植えが
あり、近県からオーナー制度で作稲される方も大勢いらして、賑わいます。

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今はちょうど田植えから一ヶ月が経ち、イネの緑も濃くなってきました。
アマガエルのオタマジャクシにも手足が生えてくるなど、生き物たちも
忙しくなってきています。

そんな中、とある水田で毎年出てくるのを楽しみにしているのが、これ。

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ホウネンエビ(豊年蝦)です。これが「大発生した年は豊作」という
伝承を耳にした方は多いのではないでしょうか。

両側に突き出た眼などはまさに「エビ」。

ただし、地方によって
・ ほうねんうお(豊年魚)
・ なえきんぎょ(苗金魚)
・ たきんぎょ・たっきんぎょ(田金魚)
・ むぎわらきんぎょ(麦藁金魚)
などと呼ぶところもあって、エビ派はどうも旗色?がよくありません。

確かに、エビやザリガニが腹部にある「腹脚」で時に推進力を得るのに対し

ホウネンエビは 胸部にある鰓脚(さいきゃく:鰓状の脚)」を常に
動かし泳ぐ様子から、エビとの違いを見出していたのかもしれませんね。


こちらは横から見たところ。

RIMG0062.jpg

仰向けに泳ぐのも特徴です。


DSC_8394.jpg

これはメスで、卵の入った保育嚢をぶら下げています。
「お腰につけたキビ団子〜♪」のようで、ひとつ欲しくなりました。


by はろ
posted by 富士川町 at 10:15| Comment(2) | 動物
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